近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

TIFG4日目:4月9日

作成者: 寺下 真司|2010年4月9日

東京に滞在してはやくも1週間がたとうとしています。早いものです。
さて、今日は、まず植栽から始めます。
小さな松を探していたのですが、ほしいものがなかなかなく、やっと見つけたのが、この盆栽。

この盆栽、なんと100年ものなんですよ!
(誰が数えんたんでしょうか・・・。いつも思います・・・。)
と、まぁ、そんな性格の悪いことは言わず、素直に信じてください!!


これはナツハゼ。落葉樹なのですが、夏にハゼのように紅葉することから、ナツハゼと名付けられたようです。
この職人は、弊社に努めて17年。年も私と近いので、なんでも相談できる存在です。

続いて、ヤマツツジ。ツツジといえば、公園・街路にも植栽がよくされていますが、これは自然の山から採ってきたもので、長い間、光をもとめて天に向かってスラーと伸びています。

ところで、木にも前、後ろ、横と向きがあるのをご存知ですか。
また樹木は工業製品と違って同じものを一つとしてありません。
そのような個性のある木を、それぞれの特色を生かして、植栽するのも、庭師としての腕の見せどころでもあります。
また社長のお師匠さんである小島佐一さんはその植栽において、業界でもずば抜けた技術があったそうです。
社長もその技術を受け継ぎ、他の庭師とは一味違った植栽をします。
そのコツを樹木の特性・植栽方法を伝授中。

植栽後はこんな感じ。

次に、石積みの上に大きな燈籠を据え付けます。
この右側で作業しているギャルは、島根出身、北海道にて別の仕事で長年務めた結果、庭師に転向を決めたなんとも大胆な職人です。この4月で3年目。ひとつひとつ仕事をこなしていきます。

次にシロスギを植えていきます。

え!スギ!
花粉が・・・・
という方も大丈夫。まだこのスギは若いので、花粉はでません。。
だんだんと成長していくと花粉を放つようになるのには間違いないのですが。。。
まがった樹木が多い中、スギは天にむかってまっすぐ伸びます。また緑が鮮やかできれいです。

次にシダを植栽します。
懐かしいですね。シダ植物。小学生のときに理科でならったアレです。


シダ植物は、茎が柔らかく慎重に箱からだして、植えていきます。
今日はこれで終了。
順調です!!
とおもいきや、出展者の中にすでに今日で終了された方が。
はや!!
すごいです・・・。