近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

何を植えたらいいですか?

作成者: 寺下 真司|2013年9月18日

最近、ご自宅を新築された方からご相談をいただきました。

シンボルツリーを植えたいのだけれども、何がいいでしょう?というお話でした。
せっかく家を建てられたのだから、何を植えようか
キンモクセイにしようか、ゴールドクレストにしようかと、
いろいろ勉強をされ、お悩みでした。
でも、最終的にはハナミズキの花が好きだから、
ハナミズキを育てたいという結論にいたったのですが、
無事に成長するかどうかご心配されていました。
このようなお悩みをお持ちの方は多いはず。
自分が選択した樹木がその地に合うかどうか。
本音をいうと樹木も人間と同じ生き物なので、その土地土地の微妙な環境により、
あう、あわないということがでてくるのですが、
私たちが樹木を植える際、またお客様からごこのような相談いただいた場合に、
一番にお伝えするのは、 「土づくり」 です。
樹木は土から栄養・水分を吸い上げ、少しずつ根を広げ、大きくなっていきます。
この土に栄養分がない、水分を含みにくい、また逆に水を含みすぎ、水はけが悪い、と、
樹木は弱り、また最終的には枯れてしまいます。
近年、田んぼを開発されてできた分譲住宅の土地には、強度を強めるために
改良剤(セメントのようなもの)が使われています。
実はこの改良剤、樹木にとっては最悪です。
もしこのような土に樹木を植えられたい場合、少なくとも樹木の周りだけでもよいので、
樹木の成長しやすい土に入れ替える必要があります。
今から樹木・植物を育てたい方は、土づくりに目を向けてみてください。