こんばんは!
今日の現場では薬剤散布をしました。
新芽や新葉がすくすくと育っていくこの季節は、樹木たちにとって厄介な病害虫が付きやすい時期でもあります。
薬剤散布はそんな外敵から身を守るための力添えになります。
きっと夏ごろには青々とした葉っぱを茂らせ、元気に成長した姿を見せてくれるでしょう!
さて今回のテーマは龍安寺つくばいです。
「石庭」で有名な京都の龍安寺ですが、そこに据えられているつくばいもまた有名です。
写真は社内の庭に据えられている龍安寺つくばいです。
すっかり苔むしていますが、中心の四角く穿った穴の回りには「五・隹・疋・矢」の4つの文字が刻まれています。
これに中心の四角を「口」として当てはめると「吾・唯・足・知」となり、「われ、ただ足るを知る」と読みます。
「外面をいくら満たしても心が貧しければ満たされず、心が満ちていればたとえ貧しい暮らしでも充実した日々を送れる」
といった意味で、「外面より内面を充実させろ」というメッセージにも受け取れます。
この言葉は禅の教えを表す言葉として知られていますが、ありとあらゆるもので溢れかえる現代を生きる私たちにとって身に沁みるものがあります・・・。
前回のブログでお話しした千利休も禅に通じていたため、このような思想をもっていました。
「吾唯知足」の言葉がつくばいとなって世に広まるように、禅と日本庭園、宗教と庭は密接に繋がっているんですね。
来週からは毎朝会社のつくばいを見て、よりいっそう健やかな気持ちで仕事に励みたいと思います!
それではまた来週!