弊社の若手職人が日本代表チームとして、選ばれたのが昨年の11月。
その日は、私の誕生日(11月28日)でもあったのですが、
この日に2年に一度行われる技能五輪国際大会( WorldSkills2015)in ブラジルサンパウロの予選に
弊社の石見康文(いわみやすふみ)と神藤司(しんどうつかさ)が参加し、運良く日本代表チームに選抜されました。
その瞬間から二人は近江庭園の職人というよりは、造園部門の日本を代表する職人として、
今年7月末まで毎日毎日、毎日毎日、休みもあまりとらず、日々練習を積み重ねてきました。
職人のオリンピックです。
2年に一度国際大会が開催され、2年前はドイツで、今年はブラジルで、2年度はアブダビで開催予定です。
技能五輪の造園部門の競技内容は、開催国が設計した図面にしたがって、
与えらた時間の中で、現地の材料を使用し、
決められた大きさの土地に、いかに正確に庭をつくるか、
また自由課題の部分はどのようにセンスよく表現をするかで採点され、最終的には順位がでます。
通常のオリンピックと同様1位には金メダル、2位には銀メダル、3位には銅メダルが授与されます。
庭の大きさ:7mx7m(約50平米)
制限時間:22時間(4日間) ※時間オーバーは許されません。
工種:石積み・石張り・レンガ・ウッドデッキ・植栽・石組み・水の流れ
1日目は石積み。
2日目はレンガ積みと石張り
3日目はウッドデッキ
4日目は全体の完成。
与えられた図面に従い、mm単位で完成後計測されます。
その計測の合格点の幅はなんと2mm。2mmですっ!!
すごく精度が求められるのです。これが一番の問題点。
一連の仕事をしていく中で、スムーズに仕事ができているか、
安全管理、危険行為などがないかなど作業の態度もチェックされます。
造園部門は他の部門とは違い、2人一組での競技となり、
2人がいかにいいチームワークが発揮できるかが重要です。
ほとんどの競技は1人で行います。他の業種はこちらをご覧ください。
http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/kokusai/saishin_taikai.html
4日目の完成後に全体のまとまり、感性よくまとめられているか!
これも重要なところです。審査員の方はもちろん、観客を魅了できるかどうかです。
おそらく同じ材料を使い、同じ課題を作って、ほとんど同じものが出来上がると思われると思うのですが、
国が違うことをもちろん、職人によって出来上がるものは全く違います。
国民性がでるのでしょうか。なので、石見・神藤ペアが作るのはどういった雰囲気に仕上がるのか、
これから非常に楽しみです!!
7月30日は、滋賀県庁に訪問し、三日月知事を訪問。
まず二人は緊張。今年に入って何度もお会いしているはずなのに。。
そして、
先週8月5日には全種目の日本選手団で
首相官邸にて安部総理と会い、東宮御所では皇太子殿下に会い、
日本代表として、改めてぴりっとした緊張感を体で感じたはずです。
その後、すぐに選手たちは成田国際空港から、日本選手団全員で、
一足先に現地ブラジル サンパウロに入り、今現地の学校などをめぐり、交流を深めているところです。
これから会長と私が現地入りするのですが、
大会の模様を本ブログにてお伝えできればと考えていますので、
皆様、どうか応援よろしくお願いいたします。
ここまできたら、目指すは世界一です!!!