近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

守破離の境界「臥龍垣」

作成者: 飛田|2015年8月28日

こんばんは。

今週は2日間、「全国都市緑化あいちフェア」に出展する庭づくりの研修会に参加させていただきました。

石張り、石積み、版築土塀、竹垣、植栽、どれも魅力的な内容でとても勉強になりました。

丁寧かつ熱心にご教授いただいた先生方、一緒に一つの庭をつくりあげた先輩や庭師の方々にこの場を借りてお礼を言います。ありがとうございました。

さて、研修会の中で光悦寺垣の進化系ともいうべき「臥龍垣」の作業工程を見学する機会があったのですが、これがすごい。

 一つ一つの手順がとんでもないこだわりようで、3ミリ程度まで竹を細割りしていました。

まさに地に臥す龍が如きその姿は、幾重ものアイデアと試行錯誤が生んだ結晶なのでしょう。


作品としての素晴らしさはもちろん、伝統を守りつつも新たなものをつくり出そうとする守破離の心、利益ばかり追い求め量産型が蔓延る風潮に流されない職人の心に感動しました。

そして竹に対する関心も俄然高まったように思います。

実際に竹の細割りをやらせて貰ったのですが、難しい。でも楽しい。

これを機に本気で竹細工に手を出してみようと思います。

それではまた来週!