近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

瓦とお庭

作成者: 松本 友香里|2019年6月27日

こんにちは。

今の季節、緑が一層濃くなってくる頃です。緑があるから花の色が活きるのよ、と以前お花の先生に教わりました。日々植物に触れていますが、本当にその通りだと思います。

自然というのは上手いこと出来ていて、植物たちがこの色合いで生きている事がとても不思議でなりません。写真に加工を施さなくてもこの美しい色合い。すごいです。

既に夏至を迎え、昼の時間が日毎短くなってゆきますが、今のうちに植物たちには沢山日の光を浴びておいてもらおうと思います。

 

今回は先日行った瓦の引き取り作業について、書かせて頂こうと思います。

こちらは弊社がいつもお世話になっている大津市の焼肉屋さんです。ご自宅を改修なさるとのことで、屋根瓦を一部頂くことになり、引き取りの作業に行きました。

解体屋さんにもご協力頂き、およそ3000枚ほどの瓦を梱包、運搬…。途方もない作業でした 😂

しかし、屋根の上で瓦を剥がしてくださる解体屋の皆様はもっと大変だったでしょう。本当にありがとうございました。屋根の上で軽々と瓦を持ち運びしている皆様に私は感心しきりでした。私たちとは違う分野の職業ですが、やはりどの道にもプロの技があるのだな、と思います。

こちらの瓦はまだほんの一部で、沢山の瓦を頂きました。今回頂いたのは、桟瓦とのし瓦、そして鬼瓦です。瓦にも沢山の種類があり、調べてみるととても面白いのですね。そして、産地は淡路島ということで、淡路の瓦は日本三大瓦とされとても有名です。淡路のいぶし瓦、低温の釜で時間をかけてじっくりと焼き上げるそうです。一枚一枚手仕事で作業しているのが分かる微妙な瓦の形の違いがそれぞれの瓦にありました。

最近では瓦ぶきの屋根を見かけなくなってきたと思いますが、日本の伝統技術として残していけるよう、色んな技術の未来を考えたいですね。

(淡路瓦工業組合 

鬼瓦も見事です。

私たちもお庭造りの中で、瓦はよく使用しています。屋根材としての瓦だけでなく、お庭造りの要素として取り入れることで、技術の融合が良いものを生んでいくのです。

弊社の事務所前にも瓦のオブジェ、そしてお客様のお庭の犬走りの意匠に瓦を使用しています。他にも様々なところで近江庭園のお庭造りには瓦が登場します。瓦という自然素材のものを使っているからか、不思議とお庭に溶け込んでいくんですよね。

お庭造りというのは、沢山の分野の技術が集結し、「お庭」という一つのものが完成します。私たちはその沢山の技術を使用して、素敵な空間を造り上げていかなければならないのです。それぞれの職人さんや関わる技術に敬意を持って、これからも取り組んでいきたいと思います。

今回頂いた瓦も、いつか皆様のお庭の一部になっているかもしれませんね。