こんにちは。
会社の中庭の落ち葉はほとんど落ち切り、モミジなどは寒々しい姿になっています。落ち葉だらけの庭を一回掃除しなければなりませんね。もう12月も残りわずか2週間ほど、あまりに1年が早く通り過ぎてゆくので驚いています。一日一日は長く感じることもありますが、振り返っても何を思い出して良いのか正直わかりません。それだけ目まぐるしいのは有難いことなのかもしれませんが、残りの2021年は余裕をもって過ごしたいものです。
ここはどこだ…?と思うような写真しかありませんが、こちら東北は山形県の南陽市。とあるお知り合いの方からのご依頼でお庭の現況確認に参りました。山形県までの道程は私が関東に帰省するよりも倍近く時間がかかり、自分の地元付近を通り過ぎてさらに北上していくのがとても不思議な気分ではありましたが、仕事でありながら半分旅行気分での出張でありました。
駅についてから感じるのは、頬を刺す風の冷たさ。滋賀県も朝は冷え込みますが、山形県の日中の最高気温が既に滋賀県の最低気温を下回っているので比べてはならない寒さの違いでした。冬が大好きなので、この寒さに喜びながらお客様の元へお伺いします。
お客様のお庭は雑木が多く、既にほとんどの木は葉が落ちており冬枯れの状態でしたが、春には新緑の綺麗なお庭なのだろうと想像ができました。とても広い敷地の中に雑木が沢山生え、自然の山の中の風景のような味わいがありました。
この辺りは雪が軒下まで積もることもあるそうです。そんな厳しい冬を乗り越えてやってくる春の暖かさは格別の美しさだと思います。関西では育ちにくい木、寒さにも強い木、東北のお庭と関西のお庭では少し違うような気がしてそれも勉強になります。季節を経て次に訪れるのが楽しみです。
もう一つ東北に来て感じたのは雪囲いの厳重さです。私たちも冬になると毎年雪吊りの仕事が少しだけありますが、雪吊りでは足りないほど雪が降ることが想像できる厳重さで木が守られておりました。金沢の兼六園のような雪釣りを想像していたので、東北の冬の厳しさを思いました。本当に囲われているので、真冬にはかまくらのようになっているのだろうなと思います。
今回あまり訪れることのない東北まで足を伸ばしたわけですが、関西では得られないお庭のことや植物のことを自分の中に少し持ち帰れたような気がします。普段事務所の中で仕事をしていることも多いので、このように遠出をして新しいものを見れたことがとても良い機会でした。
また今度伺う際にはもっと他の部分も見れるようにゆっくり行きたいなと思います。