近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

さまざまな技術の集結

作成者: 松本 友香里|2021年5月2日

こんにちは。

だいぶ葉が展開し、常緑樹の落葉も徐々に落ち着いてきたころです。近江庭園のお庭も苔が青々として、美しい季節に突入してまいりました。先週のまとまった雨で植物たちも生き生きとしています。新緑の頃に降る雨のことを「緑雨(りょくう)」と言います。雨ひとつにも名前があることを美しいと思える感性を忘れないように日々を過ごしていきたいです。

 

進行中のお庭 休暇前

現在、進行中のお庭づくりも徐々に形になってきました。さまざまな石材や技法を用いて、お客様とお打ち合わせを重ねながら着実に進んでいます。

霰こぼしの園路と軒下の飛び石部分の意匠として紀州の青石を敷き詰めた部分です。この青石がだんだんと川の流れのように見えるような滑らかさがあります。水に濡れると一層青みがかって綺麗です。

お庭のひとつひとつの部分に沢山の技術とこだわりが詰め込まれ、職人たちも毎日試行錯誤しながら丁寧に仕上げています。休みが明けたらラストスパートまで突き進んでいく予定ですので、お庭の完成までお伝えしていけたらと思います。

中庭の犬走りの三和土もだいぶ落ち着き、中庭は残すところ植栽のみというところです。こだわり抜いたこちらのお庭、完成が待ち遠しいですね。

お客様にとって素敵な空間を届けられるよう、常に高い品質とパフォーマンスを発揮できるように自分の技術を高めていくことを忘れずに日々のお庭づくりに取り組んでいきたいと思います。

長期のお休みで体か鈍らないように、適切なリフレッシュと有意義なインプットができたらと思います。皆様も良い連休をお過ごしくださいませ!