こんにちは。
夜中や明け方にさっと雨が降ると、朝出勤した時に空気がしんと冷たくなっている日があり、季節がどんどん冬へと近づいていることを実感します。植物たちは寒くなるにつれて活動を抑えていき、やがて静かな季節がやってきます。秋の植物たちが季節を惜しむように次々と咲いていますので、もう少し秋を楽しんでいきましょう。
今回のご依頼はお庭の芝生との境界に据えられている枕木の交換工事でした。いつもお世話になっているお客様で、大きな美しいケヤキと手入れの行き届いた草花のあるお庭です。
芝生と洗い出しのアプローチの境界に設けられていた枕木でしたが経年と共に朽ちて穴が空いている状態でした。
味がある、と言ったらそう見えるのかもしれませんが、やはり自然素材のものは永遠ではないのですね。だからこそ年を経るごとに良い風合いが生まれるのでしょうが、それを良い風合いにし、お庭を長く楽しむために時にはお庭の補修をしていかなければなりません。
人工の素材だから、自然の素材だから、といってどちらの方が優れているのかという優劣はありません。どちらにも良い特性があり短所もあります。それらを総合的に見極めて、お客様が長く楽しめる/好きでいられるお庭を造るのが私たちの仕事です。
今回の補修用の枕木は既存で使っていたものよりも大きかったのではないでしょうか。ずっしりと重たく、厚みもあります。既に味と趣がありますよね。
砂利を一回移動させてから綺麗に床掘をし、既存の排水に注意しながら慎重に据えていきます。
枕木には防腐剤を塗布し、少しでも劣化を遅らせるようにしました。これも長くお庭を楽しむための補修の一環ですね。お客様のお庭をずっと美しいままで保つために私たちが出来る手助けは沢山あります。
今回の枕木交換の工事も無事に終了しました。折れている部分の角度もばっちりで綺麗に収まりました。
私たちは普段からお庭に関わることは何でもやらなければなりません。左官から木工、エクステリアまでその作業は多岐に渡ります。その作業が多岐に渡るおかげで、さまざまなお庭のご相談やご希望にも対応できる力がついていくのではないかと思っています。
私たちはさまざまな分野を日々勉強しながら仕事に取り組んでいますが、それは私たちの手掛けたお庭で沢山の人が楽しく過ごせたら良いという思いからです。お庭に悪いところが出てきてもずっとそのお庭と共に暮らせるよう私たちはお庭を治すことを考え最善を尽くせるようにしていきます。
そうした心がけでずっと仕事をしていけたらと考え直すことができた現場でした。これからもこうした気持ちを忘れずに取り組んでいきたいです。