近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

よみがえる滝組

作成者: 松本 友香里|2021年8月22日

こんにちは。

やはり雨が降り続く夏です。梅雨がもう一度訪れたような、季節感がずれてしまたような心地がします。本日から「処暑」という暦が始まるのですが、処とは落ち着くという意味がある漢字なので「処暑」とは暑さが落ち着くころを意味しています。処暑の前に既に暑さが落ち着き始めていましたので、今年は少し冬が来るのも早いかもしれませんね。

 

首を長くして待った流れの復活

この度大津市立日吉中学校で、池の補修工事をさせて頂くこととなり先日工事に行って参りました。

実はこちらの中庭の池は近江庭園の会長が若いころに作庭したという経緯があり、今回の補修工事もお任せ頂けるとのことで実に数十年ぶりに私たちが再び携わることが出来たという次第です。

この日は連続して降り続いていた雨も一休みをしており、タイミングが良く施工することが出来ました。

補修する前から立派な滝組なのですが、この滝組に本当に水を流すべく滝組の補修を行っていきます。ところどころに石積みもしてあり、会長の積み方、近江庭園の石積みの仕方が随所にありました。若い頃から会長は技術を研鑽されてきたという証になっていますね。こちらの滝組を作ってから何十年も経過しているそうですが、石の迫力などは年を経ても衰えないもので、改めて自然のもののすばらしさも感じます。

今は雨の養生のためにブルーシートがかかっておりますが、早くお水を流して、学校の生徒さんや先生方に見て頂きたいですね。先生たちもこの中庭を大切に思ってくださり、補修のお話をしてくださって嬉しい限りです。お庭を潰さずに残していこうと思ってくださることが何より有難いと感じます。

 

完成したのちには学校の中庭に水のせせらぎが聞こえ素敵な空間になることでしょう。

その時の様子はまたお伝え出来たらと思います。