近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

一年目の春を迎えて

作成者: 松本 友香里|2020年5月24日

こんにちは。

今年の梅雨入りは平年よりも遅く、6月下旬頃が雨のピークだそうですね。先週は天気が気まぐれで、急なにわか雨などに見舞われ現場はてんやわんやですが、植物たちは喜んでいる模様です。水を得て潤った植物の美しさは私たちの心も潤してくれるようです。

 

半年ぶりにお庭へ

先日、昨年お庭づくりさせて頂いたお庭へ行ってきました。

冬の姿しか見ていなかったため、木々の新芽がふき、晴れた日にはとても美しい新緑が見られるのだろうな、と想像しました。(この日は曇りでした)

シダが新しく生え、勢いのある姿勢でお庭を活気づけています。苔も順調に生育しているようです。

冬の景色と比べると、かなり植物たちがボリュームアップしていて、伸び伸びとした自然の姿になってきたように思います。お施主様が草引きをしてくださり、灌水をしてくださっているので、暑くなってきた近頃ですが更にお庭が元気になっているのだろうと思います。

柔と硬がバランス良く調和されたお庭は、様々な質感や場面を楽しませてくれます。こちらのお庭も、石の力強さを見たり、植物の木漏れ日に癒されたりと、私たちをいろんな角度から楽しませてくれるでしょう。お施主様にとっても、このお庭がそういうお庭であってほしいと願っております。

そのためには、私たちが精一杯自分たちのつくったお庭のメンテナンスをしていかなければなりませんね。

つくっただけで終わらず、育てていく庭を手がけられるよう頑張ります。

これからも、お庭づくりを通して様々な自然との関わり方を模索していけたら良いなと感じました。私たちの仕事が少しでも人々と自然を繋ぐ一つの架け橋となっていくよう日々進んでいきたいです。