近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

上海大会への道 技能五輪国内大会その後

作成者: 松本 友香里|2021年2月11日

こんにちは。

だんだんと華やかな花が増えてきたように思います。梅の花が開き、枝の先では冬芽が膨らみ始めています。

朝も真冬の厳しい寒さがだいぶ和らいできました。私の好きな冬の厳しさは終わりを迎えようとしていますが、暖かな季節を待ち遠しく思っている方が沢山いると思います。

 

1年9か月後のために

昨年行われた技能五輪全国大会は金賞という素晴らしい結果に終わったわけですが、その先の2022年に開催される世界大会の練習が少しずつ始まっています。

今回の大会で近江庭園は世界大会へは三度目の挑戦です。過去2大会の経験を活かし、時間の猶予のある今大会では練習も早くから取り組んでいます。

最近浦辻には小さな現場から受け持ってもらい、自分で考えてお庭を施工する力を身に着けてもらっています。基本的な動きは現場の中で多く養うことができます。

例えば、「レンガを積む」という作業の中にも多くの準備と技術が必要となります。高さを出すための丁張作業や床掘り、目地の間隔、それらの作業はすべて現場の中で迅速に丁寧にやる方法を培うことができます。それらは先輩たちの作業を浦辻が見て学ぶこともあれば、先輩たちが手を差し伸べてあげることもあり、技能五輪という軸を中心に職人全体がスキルアップを図れるような体制ができていくようにも感じます。

後ろでじっと見守る宇都宮

このような練習は今後増えてきます。まだ2年近くある、ではなくて、もう2年しかない、と思って取り組まないことには結果は残らない大会です。結果がすべてでは無いと思いますが、浦辻の努力が結果となって残ることは本人にとってもかけがえのないことだと思いますので、サポートできる部分は私もサポートしていきたいと思いますし、この大会までの模様もしっかり追いかけていきたいと思いますので、よろしくお願い致します!