近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

和の雰囲気をつくる

作成者: 松本 友香里|2021年10月7日

こんにちは。

秋晴れの日が何日も続いて、日中は外にいると暑く感じられる日もしばしばです。ですが、季節は確実に進み今では夕方になると日が落ちるのが早く夜が長くなっているのを感じます。鴨川の雰囲気も秋の穂が付く植物が揺れてとても美しい風景でした。短い秋を今年も目に焼き付けておこうと思います。

 

ホテルのお庭完成

先日のブログでお伝えしたこちらのホテルの中庭も無事に完成致しました。バーカウンターの窓から季節の植栽が眺められて良い雰囲気です。新設した杉皮塀が和の雰囲気を演出しています。和の雰囲気を大切にしつつもホテルのアーバンなおしゃれさを損なわない自然な空間を目指しました。

植栽しているのは日本の樹木と使われている素材も和のものが多いのですが、不思議と空間に馴染んでいるのが良いですよね。

窓の下にも実は敷石がしてあり裏にある勝手口に繋がっています。窓からは見えない位置にあるものですが、配石の仕方にも気を付けて空間を仕上げています。

同じ素材でも和の雰囲気、洋の雰囲気を作り替えることができます。石のリズムだったり配植の仕方によっては空間はどのようにも変身させることができるのです。

今回のお庭は限られた空間ではありましたが、素材の活かし方で空間の雰囲気はがらりと変わり建築やお施主様の好みの雰囲気に合わせていかようにもつくることが出来るというのを改めて思います。今回は既存の樹木や板石、砂利などすべて元々あったものを使用しましたが、空間の雰囲気はとても美しくなったと思います。

どんなお庭でも素材の活かし方を考えてもっと綺麗な空間づくりを心がけていきたいと思います!