近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

山茶花咲いた道

作成者: 松本 友香里|2021年10月28日

こんにちは。

お客様から頂いたおみくじせんべい、末吉でした。今はちょっとガマンのときのようです。気軽にお出かけしたり、気兼ねなく会いたい人に会える世の中に早く戻って欲しいですね。自然と触れ合う仕事をしている分、四季を感じながら仕事が出来る環境というのはふさぎ込みがちにならなくて有難いと感じています。皆様も適度にリフレッシュして健康に過ごしましょう。

 

サザンカの季節

急に冷え込みが強くなった印象ですが、植物たちは既にこの寒さをわかっていて冬支度をしていたようです。

サザンカの花がちらほらと咲き始めて、冬の訪れを報せてくれます。

「山茶」というのは椿の漢名です。椿の漢名に「花」をつけたものが「さんさか」が「さざんか」に変化したのです。椿と混同されがちですが、サザンカは冬のはじまり、ツバキは春のはじまりの頃に咲くので季節でも見分けられますね。

ツバキの花は花が終わると首元からぽろっと落ちますが、サザンカは花びらが散っていくので儚い印象がありますよね。「たきび」の歌の中にある垣根というのはサザンカの生垣なのかなと思うような、寒さを連想させる花だなと思います。

他のツバキ科の花が活発に動き始めるのも秋冬の良いところですね。チャノキは見ごろですし、ツバキも蕾ができ始めて今から冬が楽しみです。

そんなツバキの花は近江庭園のオンラインショップでも販売しております。

他部署の宣伝を最後に残して今週はこれで締めたいと思います。それでは!