近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

岡山でのお庭づくり

作成者: 松本 友香里|2021年3月14日

こんにちは。

クマノミズキが美しく咲いていました。ヒュウガミズキやこの花が咲くと、春がやってきたなと感じます。蝋梅やサンシュユ、菜の花なども黄色いお花ですが、春を告げる花には黄色が多いのでしょうか?

たしかに黄色は気持ちが明るくなる色ですよね。春に薄い黄色を見ると心が軽やかになるような気がします。

 

岡山での展示庭園づくり

先日まで、近江庭園の会長とベテランの職人が一緒に岡山に出張に行っていました。岡山県の後楽園に記念の展示庭園を作庭し、石積みの講習を行なってきたのです。

後楽園では土を掘ることが出来ないので、石を据える高さには苦労したそうです。飛び石や景石をふんだんに使用してダイナミックな提案に仕上げていきます。石積みも普段使っている石材を角石に使用し、中の石は普段とは趣の異なるものを使用しています。

私たちは直接作業には参加しませんでしたが、制作の裏側などを職人から聞きました。実際の制作期間は3日ほどで、現場は忙しなく動き続けていたそうです。

岡山県を中心とした若手の職人たちが集い、石積みを習いながら庭を完成させました。短い期間での講習でしたが、石積みの機会が少なくなった今、この数日間はとても貴重なものだったのではないでしょうか。日本の庭園技術の継承の問題は山積みとは思いますが、少しでもこうした機会を設けることが出来れば良いのではないかと思います。

こちらの庭園はGW明けまで展示されているそうです。お近くの方はぜひ一度足をお運びください!