近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

思い出を残す・つくる

作成者: 松本 友香里|2019年11月28日

こんにちは。

小雪(しょうせつ)という暦に入り、とうとう本格的な寒さがやってきていますね。冬が好きな私にとってはまだまだもっと寒くなって欲しいところなのですが、会社の倉庫には大きなヒーターが出され、朝日が昇る前の時間はその前で手をかざして温めています。

写真は先日みやこめっせ(京都市勧業館)で行われていた日本盆栽大観展の出展作品です。盆栽はまた造園とは違った面白みがあり、全く知識が無いのが少し悔やまれました…。新たに知識を広げる機会ですね!

 

ほんの少しの癒し空間

今回のご依頼は、ずっと昔からお付き合いのある焼肉屋さんからのご依頼です。家の建て替えを行い、周りをコンクリートの土間にしてしまうが、少しでも緑を感じられる空間が欲しいとのご依頼を頂き、若い職人と会長とでお伺いしました。

敷地はとても広いのですが、こちらのほとんどが土間になってしまうそうで、奥に見える玄関ポーチの周りだけ植栽や飛び石を据えさせて頂きます。

材料や石、砂利などは元々お持ちだったものを使用します。鞍馬石や大きな沓脱石など大切にされていたものをもう一度使用しますので、思い出をそこにもう一度つくるようなつもりで作業をします。

大きな沓脱石は板石と組み合わせてステップになるようにしました。以前住んでいた家の名残が新しい家でも感じられるのは素敵なことだと思います。またもう一度同じ素材を使用できるのは石の良いところですよね。

こちらは玄関の部分です。樹木以外全て以前の家で使用されていたものを使っています。

周りも整備されていき、土間や塀ができていきます。するとまた感じが変わってきますよね。お施主様も「木が一本入るだけで雰囲気が変わって嬉しい」と言ってくださいました。

こうして大切にされていたもので再びお庭を造れるのはとても素敵なことですよね!また何年も大切にして頂ける空間になったらと願うばかりです。

これから造っていくお庭もそのような空間になるように思いながら造っていけたら良いなと思います!