近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

恵みの雨

作成者: 松本 友香里|2019年6月30日

こんにちは。

関西圏とうとう梅雨入りしましたね。観測史上一番遅い梅雨入りだそうで、なんだか待ち遠しく感じていたくらいでした。

私たちにとってはジメジメして蒸し暑く、外の仕事に支障が出るので雨はあまり歓迎しないのですが、植物にとっては待ち遠しかった恵みの雨です。植物たちも目一杯水分補給をして真夏を乗り切ってほしいと思います。

中には水をあげすぎると調子の悪くなる植物もあるので難しいのですけどね。

 

今回私は花壇の植栽をさせて頂きました。新しいお家の花壇なのでまだ何も植栽されていません。

小さなスペースといえど、お施主樣とのヒアリングはしっかりと行います。お施主樣の好みやご要望を聞き、色んな植物とにらみ合いをしながら植物たちを集めます。

今回はこちらを配植していきます。

カラーリーフやシルバーリーフがお好きだとお伺いしていましたので、植物たちの葉の色が喧嘩しないように注意しながら位置を決め、丁寧に植えていきます。植物を触る時の手つきはみんな優しく丁寧になります。根付いてもらえるように大切に扱っているのですね。

普段、弊社では山野草や和花を使うことが多いのですが、今回はお家の雰囲気に合わせてかなり明るいイメージで仕上げさせて頂きます。

そしてこんな感じの仕上がりに!

奥の空いているスペースはお施主樣がご自分でも植えられるように空けさせて頂きました。

四季の花が咲くように小さいながらも工夫していますが、空きスペースに季節の花を植えてくださったら、更に一年中楽しめる花壇になっていくと思います。意外と沢山の種類の植物が植わっているので、お施主樣と一緒に「これは〇〇です、どんな花が咲きます」などとお話しながら作業ができました。

これから植物たちがモリモリと育ってくるのが楽しみです!

このような小さな空間でもお客様にとっては大切なお庭です。お庭の大小に関わらず、私たちは真摯に取り組んでいかなければなりません。それがとても学べた現場でした。

お施主様のお庭でもすくすく育っていってほしいですね。恵みの雨が沢山注いでくれますように。