近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

新しいお庭づくり

作成者: 松本 友香里|2021年9月17日

こんにちは。

半袖では肌寒く感じる気温になってきました。近所の田んぼでは稲の刈り取りが進んでおり、今まで風にさらさらと揺れていた稲穂たちは跡形も無く、田んぼはすっきりとしてしまいました。これからどんどん風景は秋に移り変わってゆきます。早くも紅葉の季節が待ち遠しいです。

 

滋賀の素材、日本の技術を大切に

今回の新しい現場は草津市のとある場所です。道路に面した場所に敷地があり、大きなモミジとサクラの木が特徴的な印象です。

大きな敷地ではないのですが、こちらの店舗の顔になる部分になります。構造物が沢山あるのですが、これらを一度撤去し、一回敷地を更地にします。既存の樹木はこのまま残して春と秋を彩ってもらうようにし、新規で石積みなどを施工していく予定です。

こちらのお店のコンセプトが滋賀の良さや滋賀の食材を使用した料理屋さんになるので、私たちは地元の良さや日本の雑木の庭の美しさをこのスペースで表現しようと試みます。小さな空間でも奥行や深みのある空間にするためにさまざまな石や樹木の配置を考えてする必要があります。広い空間でしたら色んなことが沢山できるのですが、寧ろ小さな空間ほど、腕の見せ所という感じがいたします。

こちらはもろもろの撤去作業が終わった現場です。ここから私たちのお庭づくりが始まっていきます。日本のお庭の良さや滋賀県の土地の良さ、その他もろもろが詰まった自然を愛する人に愛されるお庭をつくっていけたらと思います。お店のコンセプトも大切にしながら、空間づくりをしていきましょう。