近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

変わっていく景観

作成者: 松本 友香里|2020年10月15日

こんにちは。

先日事務所に小さな来訪者がありました。上手に山野草の絵を描いています。

お花それぞれの特徴がよく捉えられており、色使いもとても綺麗です。子どもの感性で植物を見ることが出来るならば、現在の私がお庭を美しいと思う感覚とは全く別の見方ができるのだろうなと思います。

色んな年齢や背景のある人々が、一様に口を揃えて「美しい」と思うお庭はどんなお庭なのでしょうか。

 

植物の位置をチェック

先日、ひと段落を迎えた森をつくるプロジェクトは連日お客様が賑わっており、森の中も沢山の方に見て頂いていることと思います。

先日私は、樹木や植物の位置を正確な図面に落とし込むために、早朝の森へと行って参りました。先日のオープンから早2週間ほどが経過しておりますが、植物たちにも少しずつ変化があります。

よく見ると十月桜が咲いていたり、葉の先から紅葉が始まっていたり、季節の移ろいが多く感じられる森になってきたと思います。下草もだんだんとボリュームが出てきたので、より森らしさが出てきたのではないでしょうか。

今は金木犀が満開で森のそばの歩道を歩いていると芳香が漂ってきます。この良い香りに誘われてケーキを買いに来るお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

作業をしていると次第にケーキやバターの香りが漂ってきまして、天気が良い日にはテラスでお食事ができたらとても優雅だなと感じました。実際に私たちのお客様の中にもすでにこちらのお店でケーキを食べたよ、と報告をくださる方もいらっしゃり、私たちの手掛けた空間を早速体感して頂いているようでうれしい限りです。

これからは落葉の季節でまた景観が大きく変化していく時期ですので、再び訪れた際にはどのように木々が変わっているのか楽しみです。

こちらの工事はしばらくすると二期工事も始まってまいります。これからも景観が変わっていく様子を楽しみながらお庭づくりをしていけたらと思います。