こんにちは。
急に時雨れてきたり晴れ間が現れたりと、天候が忙しかった今週ですが、おかげで綺麗な風景に遭遇することができました。夕方近く、自転車で帰路についていたところ目の前に大きな虹が。写真では伝わりづらいのですが、とても大きく美しい虹でした。思わず立ち止まってカメラに収めました。
急な雨には困らせられることが多いですが、たまに見せてくれる美しい景色には格別なものがありますよね。
さて、そんな今週でしたが、いよいよこちらの現場が完成に近づいて参りました。
主庭の土を均し、先に仕入れておいた樹木を数本植栽していきます。地面が整地されているだけでも、すっきりとして綺麗に見えますよね。
実はここに植栽した樹木には少し遊び心があり、近江庭園では使うことのあまりない果樹を植栽させて頂いているのです。
ご覧ください、この実ったレモンを。この他にみかんやゆずなど、柑橘系の果樹を数本植栽しています。
こちらのお庭のお向かいにはカフェがあり、いつかここで実った果実が美味しいお菓子になっていたら素敵だなと思いながら作業をしていました。私たちはこのお庭がお施主様・ご近所の方々の憩いの場、そしてみんなから愛される場になることを願っています。そのためにこの果樹たちが一役買ってくれるのではないかと思います。
そして、前回のブログの最後に板材を塗装している場面をお送りしましたが、その板材は写真のような木塀に仕上がっていきます。
無機質だったブロック塀を木塀に変えただけですが、お庭全体の雰囲気がガラリと変わり、樹木の種類や配植を変えたわけではないのに、全く違うお庭に生まれ変わったようですね。お庭の背景というのは本当に重要で、いくらお庭の一つ一つの要素が素晴らしくても全体で見たときに背景がそのお庭にそぐわなければ台無しになってしまうこともあります。建築とお庭の自然な調和を目指す近江庭園にとってはそこの細部にもこだわってお庭造りをしていこうという思いがあります。
木塀の良さは、やはり、アルミフェンスやメッシュフェンスなどにはないあたたかみのある風合いに仕上がるところでしょうか。今回は色の暗めな木材保護塗料を使用しているため、和庭の落ち着いた雰囲気を壊さない仕上がりになっています。
前回のブログでは作りかけだった袖垣も設置され、お庭に面する和室からの眺めはとても変わったのではないかと思います。現在、和室の改修も同時進行で行なっております。和室の改修が終わったら、お部屋の中からお庭の景色を眺めさせて頂きたいものです。
和庭はこれから苔張りや下草の植栽が待っています。いよいよ工事の最終段階に来ているところであります。主庭の工事と合わせて、最後までしっかりとお庭を造り上げていきたいと思いますので、その模様はまたこちらのブログでお伝えできたらと思います。
それでは!