近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

杜若か菖蒲か?

作成者: 松本 友香里|2019年5月16日

こんにちは。

会社のアヤメの花が綻び始めました。鮮やかな紫色がパッと目を惹きます。

五月といったら端午の節句に入る菖蒲湯がありますが、アヤメやショウブ、カキツバタってとても似ているので少しややこしいですよね。

私は、水辺に生えているのがカキツバタ、土でも育つのがアヤメ、その中間がショウブ、という風にざっくりと覚えています(笑)他にもそれぞれで特徴があるので調べてみると面白いです。

アヤメは特徴として、お花の中に網目模様「文目」があることからその名前が付けられたそうです。

  

そんな美しいお花、こちらの現場でも咲き始めていました。

前回のブログでもお伝えしましたこちらの現場です。こちらにはカキツバタを植栽させて頂いております。カキツバタは水辺に生育するものでは?とお思いでしょうけれども、こちらの筧から水が滴り落ち、その水が少しずつ水鉢から溢れてくることによってこの辺り一体は常に湿った状態を保てるようになっております。

一緒に植栽されているセキショウも水辺の植物ですので、こちらの雰囲気にはぴったりかなと思います。

水に濡れた庭園が美しいことでわかるように、やはり水とお庭というのは切っても切り離せない縁のようなものがあるのですね。この水鉢に水が入ることによってお庭の空気も変わります。

 

今回は玄関部分のみの仕上げとなりましたが、次回の工事では奥の中庭の工事も完成する予定です。こちらの玄関から見える中庭もまた素敵なものになるのでしょう。小さな空間でも一所懸命に取り組んでいきたいと思います。こちらのお店に来てくださる方やお店の方に素敵な空間を味わって頂けたらと思います。