こんにちは。
射干(シャガ)の花がスッと伸びて大きな花を咲かせていました。森や日陰の道の中でシャガに出会うことがありますが、まるで大きな蝶が飛んでいるように見えますよね。そのためシャガの別名は【胡蝶花】という美しい名前がついています。日陰でも豪華な花を咲かせるのでシェードガーデンにぴったりの春の花です。
先日始まったこちらのお庭づくりでは、元々あったおうちで使われていた古御影の板石で園路づくりをしています。先に板石の貼ってあった部分がありましたので、その部分に合わせた目地の幅や貼り方で門の内と外でもしっかりと繋がりのあるように施工していきます。
はじめの写真は目地が入る前なので隙間がありなんとなく不安定に見えますが、目地を入れるとこんな仕上がりになります。家と外を繋ぐ園路は真っ直ぐな動線にするのではなく、石を貼りながらも緩やかなアールを描く線にしたことで石材の硬質さの中にも柔らかな雰囲気をつくることができます。
板石の園路の横に小高く持ってある土の部分は植栽をする予定です。土が流れるのを防ぐために天然小端での小端積みをしていきます。小端積みの持つ良い錆感が建築の洋館の雰囲気を引き継ぎ、よりアンティークさの感じられる仕上がりになると思います。
森の中にある別荘や洋館のような雰囲気を目指して、板石の園路を歩くと足元の石に木漏れ日が反射し、木陰が揺れるような空間をつくりたいと思います。職人とお客様と連携を取りながら、理想のお庭が現実のお庭になるように、頑張っていきましょう。