近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

植物は動

作成者: 松本 友香里|2019年3月3日

こんにちは。

いろんな方との出会いがあり、新しい事務所の仕事に挑戦している毎日です。どんなお庭を造り上げて行きたいのか、考えたり話したりするのはとても頭を使いますが、お客様と沢山のお話しをすることはとても良い刺激になりますし、新たな感動を生み出すきっかけにもなるなあと思うこの頃です。

 

話は変わりますが、おかげさまでこちらの現場が植栽を入れ始めるまでになってまいりました。

やはり石は静のものなので、樹木が入ることで動が生まれ、場に臨場感がもたらされますね。遠近感がより一層強められ、お庭の奥行きが増しました。

私の感覚ですが、近江庭園らしさを表している表現の一つとして植栽は大きな役割を担っていると感じます。

山から採ってきた樹木をそのまま空間に入れ込んだような演出ができるのは近江庭園の強みです。建築の中に突如として現れる自然な空間。自然と建築の調和は近江庭園が大切にしている一つの考え方であります。この建築の特徴から、どの角度から見ても自然なお庭であることを心掛け、植栽を配植しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

やはり植物が入るとお庭に動きが加わって、お庭が生きたもののように感じることができますね。私たちも山の中を歩いているような、自然を直に感じるお庭が出来上がりつつあると感じています。他の職人さんたちから「森の中みたいだ」とお声をかけて頂きました。無理のない自然さを作り込んで行けたらと思っています。

季節で変化する植物の動きをたくさん見ていただけるようになってもらえるといいなと願っています。まだ苔を植栽したり、砂利を敷いたりと、どんどんお庭が美しくなっていく予定です。

こちらの写真は中庭のみで、まだ東側のお庭の施行が控えております。

盛りだくさんで進行中のこちらの現場、日々進化していますので、その模様をお伝えできたらと思います。