近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

流れを造っていく

作成者: 松本 友香里|2020年1月19日

こんにちは。

さまざまな椿が開花し始め、事務所の横の植物ゾーンは華やかさが出てきました。冬のお花の代名詞でもある椿。冬の少し寂しい風景の中に椿の花が咲いているのを見ると、椿の花の健気な姿と美しさは人を感動させるなあと思います。

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ご興味のある方はぜひご覧ください!

 

姿を表す流れ

着々と進んでいるこちらの工事ですが、大きな水の流れを造るために苦戦することも多く、お庭自体が坂全体に跨っているため高低差もあり、道具や材料の小運搬が非常にしづらい現場です。

職人たちは打ち合わせをしっかりとし、試行錯誤で取り組んでいます。

前回、池のアウトラインを出したところに下地を打っていきます。この状態だけでも既に流れが見えてきますよね。この流れの部分は下まで続いていきますので、まだまだ延長していきます。お庭の真ん中を流れ水のせせらぎが響くお庭になるのだろう、とこの時点で既に楽しみです。

下地の上に、防水シート、フェルト材を敷き、水漏れを防いでいきます。そのあとで、護岸の施工を行います。

高低差がある中での三又の使用は怖いですね。安全第一の作業です。

護岸を施工していくと、更に流れのアウトラインが浮き出てきます。元あった景石が立派ですので、それを余すところなく使用し、お庭の元々の持つ歴史や風合いを大切にしていかなければなりません。

ここからまだまだ変化していく流れの施工、これからもこのブログで追っていきますので、楽しみにしていてください!作業もお庭も良い流れで進んでいくといいですね。作業の流れを造っていくのも、お庭の流れを施工するのも、全て同じことです。しっかりと打ち合わせをし、現場で何をするべきなのか理解して作業をしていきます。その部分を徹底することが良い仕事に繋がっていくのですね。

帰る前の打ち合わせをし、明日からの作業に備えます。

どんどん進めていきましょう!