近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

浮足立つ街の気配

作成者: 松本 友香里|2021年12月12日

こんにちは。

寒さが一層厳しくなり、あたたかい家が恋しい季節ですね。いま暦では「熊蟄穴(くまあなにこもる)」という暦で熊が冬眠に入る時期を指しています。私たちも朝の厳しい寒さに穴に籠る熊のようになっているのではないでしょうか?

 

植替えで季節感を演出

月に一回植え替えをさせて頂いているホテル前の植栽です。色味はすべて統一して花を選んでおり、ホテルのイメージは守りつつも季節のお花で季節感も出るようにしています。

これは夏の写真で、ニチニチソウが元気に育っています。ここの一角を見ただけでは京都の市街地とは思えないような景観ですね。ツゲの刈込とガラスの中のブティックがおしゃれな雰囲気です。

これが現在のお花です。真ん中に綺麗なピンクのプリンセチアを配植し、一気にクリスマス感が出ていますよね。他のジュリアンやパンジーもピンクで統一してホリデーシーズンを迎えるにふさわしい華やかさになりました。

店先が華やかになってくると、歩いているだけで楽しい気持ちになってきますよね。この時期は植物たちは冬枯れをするのに反比例してお店のディスプレイは楽しいものになってくるので、街中はいつも賑やかです。植物を植え替えるのは小さな仕事かもしれませんが、誰かのウキウキする気持ちの一部になっているのかもしれません。そう思うと、仕事も楽しく作業ができます。

今はだいぶウイルスも落ち着いているようですが、まだまだ油断せず健康で、安全に楽しい時間を過ごしましょう!