近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

生まれ変わったお庭へ

作成者: 松本 友香里|2019年12月15日

こんにちは。

今年は少しだけ、紅葉が遅いのでしょうか?冬が暖かいのか、とある現場ではやっと葉が徐々に色づき始めています。落ち葉がとにかく大変なのですが、色づいた葉が苔にハラハラと落ちている様子はとても綺麗な光景です。

たくさん落ち過ぎると掃除が大変なので、ほどほどが一番ですけどね。(笑)

 

リニューアル、新たな空間づくり

こちらは大規模改修中のとある温泉旅館。こちらのお庭は昔に会長が手掛けられました。それからこちらの旅館にはお手入れやお庭周りのことなどメンテナンスに入っておりましたが、玄関前も大幅に新しくなるということで、新たに植栽工事のご依頼を頂いていたのです。

石積みもさせてもらいたかったな、と思いつつ、この空間をいかに植物でまとめられるかということを考えなければなりません。よく他のお庭づくりでも、植物がお庭の中に入り始めるとお客様がより一層感動してくださることが多いのですが、今回もそのような空間をつくれるように植物の力を最大限引き出せていけたらと思います。

まだ下草や低木が植わっていませんが、高木が入っただけなのに一気に空間の印象が変わりますよね。建物の外観を見るのも良いですが、植栽の内側を歩きながら、建物と反対側に広がる琵琶湖の景色を眺めるのも楽しみ方の一つだと思います。

樹木の大きさや樹形を見てバランスの良いリズムで植栽の配置をしています。

照明のライトアップもあいまってとてもお洒落な雰囲気になっていますよね。サラッとした樹形の木が多いので、旅館の雰囲気を壊さずに、作り込み過ぎない自然な植栽になっています。四季折々で紅葉や新緑も楽しめますので、いつの季節に宿泊にいらしても見所がありますね。

 

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新設されたレストランの窓の外にも現在小さなお庭を造っています。木塀の向こう側に借景として大きなモミジなどが見られるのも素敵ですね。

こちらもこれからどのようになっていくのか楽しみです。皆様が大津にお越しになる際には立ち寄っていただけるかもしれませんので、引き続き良い空間になるよう頑張っていきたいと思います!