近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

石積みの壁をつくる

作成者: 松本 友香里|2020年5月3日

こんにちは。

田植えの時期になり、田んぼに水を張った光景がそこかしこで見られるようになりました。背景の琵琶湖と田んぼの水が繋がっているように見えませんか?この季節のこの場所は私の好きな風景の一つです。

初夏の風に乗って早く良い空気を運んできてくれると良いですね。

 

積んで積んで、石の壁

こちらの工事に目処がたち、間髪入れずにまた新たな現場へと職人は向かっています。

長い長い石積みの壁…!

圧巻の大きさです。高さも長さもありますので、施工は安全第一に。鉄筋をしっかり入れて万が一石が落ちないよう注意して施工しています。

この石は滋賀で採れる石を使用しています。基本の色はグレーや黒白といった落ち着いた色味なのですが、たまに錆色が混じりそれが良いアクセントとなっている石です。植物と合わせたらとても上品な質感になるのではないでしょうか。

近江庭園では過去にもこの石を使っていくつもお庭づくりをしております。 →

積み慣れた石ではありますが、現場ごとにまた新たなお庭の魅力、石積みの良さというものに気づいているのではないでしょうか。

ひたすらに積む、積み上げるを繰り返し、着々と石の壁は出来上がっていきます。

今回、近江庭園は石の壁をつくるお仕事ですので、植栽等はしないのですが、お庭の景観としてこの石の壁がどう調和していくのか、またどんな雰囲気を生み出していくのか、それがとても楽しみです。

こちらの現場も気を抜かず、着実に進めていきましょう!