近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

秋も深まりつつ、お庭づくりの様子

作成者: 松本 友香里|2019年10月3日

こんにちは。

辺りでは金木犀の香りがふわっと香ってとても良い匂いに包まれています。一つ一つは小さな花ですが、香りが九里(約35キロ)先まで香るということで金木犀は「九里香」という異名も持っています。

良い香りが風に乗ってどこからともなく香ってくると、秋本番の知らせが来たな、と思います。

 

ひと段落、次の工程へ

夏真っ盛りの時期から入っているこちらのお庭

いよいよ数奇屋門の据付がひと段落し、こちらの主庭の景観が整ってきました。壁の塗りと植栽、そして照明。まだ工程はいくつか残されていますが、誰が見ても「立派な庭だ」と思うようなお庭の輪郭が出てきたのではないでしょうか?

景石も飛び石も贅沢に使用していますが、こってりとした作り込まれた感じはなく、わざとらしくないお庭になっているかと思います。

門を入ってすぐに見える山燈籠は元々お施主様の以前のお庭のものです。奥にも燈籠が2基ありますが、こちらの素朴な佇まいがお庭全体の雰囲気を自然な形に調整しているのかもしれません。

 

中のお庭が一旦一区切りついているので今回は別の作業です。この日は外構周りの施工準備に取り掛かります。現場でしっかりと話し合いながら慎重に進めていきます。事前の話合い、打ち合わせは本当に大切です。日々情報を共有できるよう、報連相(ほうれんそう)を心がけなければなりませんね。

今回積んだブロックはお施主様の使われるスペースになるので、勾配や位置、高さなど正確に計算し据え付けていきました。主庭だけでなく家の勝手口側も建築全体との調和を忘れず、全体を併せて一つの空間になるようにしていきます。こちらがこれからどんな風に仕上がっていくのか、そちらもぜひ楽しみにしていてください!

さて、こちらのお庭もいよいよスパートをかけていく時ですね。より良いお庭づくりのために邁進していきましょう!