近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

素材を大切に使用する

作成者: 松本 友香里|2021年9月19日

こんにちは。

最近は朝晩が涼しいので、寝苦しい夜もなく過ごしやすい気候になってきましたね。日中暑さでばててしまうことが無いので、夜の時間も疲れてすぐに寝てしまうのではなく自分の時間を過ごせるのも秋の良いところだと思います。皆様も思い思いの秋をお過ごしください。

 

形を変えてもう一度

新しいプロジェクトがいくつか始まっておりますが、こちらのお庭の改修もその一つです。京都のとあるホテルの前庭、大きな蛇篭と植栽が設置され、お庭として成立しているのですが、ホテルが新しくなるのに合わせてこちらのお庭も改修し、更に良い空間になる施工をしていきます。

蛇篭の中の石を使って石積みをし、既存の植栽の位置を変更、後ろで出番を待っている既存の蹲を使用し空間を再構成していきます。中にもお庭があり、そちらも既存の樹木を使い空間をもう一度再構成していきます。

お庭を造る際に、既存の樹木が残っている場合はそれを最大限利用していきます。まだ枯れていない樹木や使える素材を捨ててしまうことは私たちの目指すお庭づくりの形ではありませんし、もう一度空間の中でその素材に役割を与えられることが良い職人の技術なのだと思います。

こちらの現場はこれから始まっていくところですが、どのように仕上がっていくのか皆様ぜひお楽しみにしていてくださいね。