近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

緑の仕事に携わること

作成者: 松本 友香里|2019年1月20日

こんにちは。

あちらこちらで梅の花や蝋梅が咲き始めていますね。会社の梅の蕾もどんどん膨らみ始めています。

去年の同じ時期にはもっと会社の水回りに氷が張っていたと思ったのですが、こんな薄氷が張っているくらいで今年はあまり厳しい寒さが感じられる日が少ないのかなと思っています。

先週の近江庭園では、来たる1月末に控えるある大きな工事を前にして、他に頂いている色んな案件をその時期までの期間に着手しています。

近江庭園にほど近いところにある神社。私たちが毎年初詣に行かせて頂いている那波加神社さんの樹木の伐採に行かせて頂きました。折れていたり枯れていたりする木を伐採していきます。神域の中の木を伐採するとのことで、なんとなく私は緊張の面持ちで現場に入っていましたが、ハイワークに乗って作業している二人はもっとヒヤヒヤとしていたことでしょう。

見てください、この立派な大木を。中が空洞になっていたので驚いたのですが、神社の建立が約1350年前、こちらの木もまだ若いとはいえ私の何倍も生きていることでしょう。木や建物は物を言うことはなくそこに立ち続けているものですが、やはり時間が経つにつれて風格や歴史が感じられますね。

今回は木の伐採でしたが、建物の保存や近隣の方のことを考えると木を伐採するという仕事もとても大切なものだと感じます。落ち葉の問題や倒木の危険性、それは神社の中の木だからと言って他と変わりはありません。

近江庭園では庭造りだけでなく緑や庭のこと全てを自分たちで取り組んでいる会社です。緑に関してのことを全て任せられる会社であるということは、とても誇らしいことだと感じますしそうでありたいと思っています。歴史や風景を守ること、庭を新たに造ること、これらは全く違うことのようですが、私にとってこれらは点と点が結ばれていくような繋がりがある感じがしています。

その意味を考えながら、今後も仕事に取り組んでいきたいと感じた先週のことでした。

会社のサンシュユももう少しですね。