近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

職人技を見る

作成者: 松本 友香里|2019年5月23日

こんにちは。

会社の裏手側、ひっそりと色んなお花が咲いております。事務所の裏の窓からこのスペースを眺めるのが休憩の楽しみです。

花は盛りの時期で、道を歩いていても近隣の方のお庭から溢れるように咲く花々が見れますよね。大切にのびのびと育てられているお花を見るのはとても心が癒されます。凱風にさやさやとそよぐ草花が夏のノスタルジーを呼んでくるようです。

 

そんな夏に足が浸り始めた暑い毎日ですが、弊社では新しいお庭造りが始まっています。

去年の冬にお庭造りをさせて頂いた和菓子屋さんの別の店舗のお庭です。

現在店舗は新装開店中。お庭の完成を待つばかりです。道行く人々に「いつ営業再開しますか?」とお声がけを多く頂いていましたので、待ち詫びていた方が多くいらっしゃったのがわかります。色んな方に愛されるお店なのですね、お庭も素敵なものに仕上げなければなりませんね。

今回の作業はお店の玄関前の石張りの下地と犬走りの下地です。石張りと犬走りの仕上がりを同じ高さにするために、勾配の取り方や石の厚み等を考慮し、慎重に高さ関係を確認しながら下地をしていきます。私も先輩の職人の手元で仕事を見ながら下地作業をさせて頂き、見えないところこそしっかりしておかないと美しくないんだなあと再確認致しました。

お店を突き抜けるようにして窓が設けられていますので、この窓から見える景色がどんなものになるのか楽しみですね。

そんなお庭造りの最中に、こんなものを発見しました。

こちら新しい建築の柱なのですが、こちらの凄さに職人たちは感動していました。

よく見ると、石の表面の凹凸に合わせて木材を加工しているのがお分かり頂けますでしょうか?これは、かなりすごい技術だと思います。この木材の端だけを切っているのではなく、石の設置面も凹凸に加工している訳ですから、相当な正確さが必要とされますよね。

これが柱全てに施されているので、すごいな〜と職人一同、柱をじっくりと見てしまいました。

我々もすごいな〜と思って頂けるようなお庭を造らねばなりませんね!

暑くなってきましたが、水分補給を忘れずに、職人一同気を引き締めて参ります。

 弊社のお庭も今とても初夏の香りです。