近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

育ちゆく庭

作成者: 松本 友香里|2019年5月30日

こんにちは。

過ごしやすい季節は何処へやら、毎日茹だるような暑さで大変ですが、私たちはあいも変わらずお庭造りに日々奔走しております。植物たちも急な暑さに驚いているのではないかと思います。日々の水やりが大切だと思い知るこの頃です。

 

そんな私ですが、今週は2018年の冬に工事をさせて頂いたお庭にお邪魔させて頂きました。完成から半年ほど経ったお庭です。どんな風になっているのだろうかと、楽しみ半分、心配半分だったのですが、お庭を見た時にその半分の心配は消えました。

お客様のご協力もあり、お庭はとても美しい状態を保たれていました。冬の段階ではまだ落葉樹が芽を出しておらず、幹や枝の線がよく出ていてそれも綺麗なお庭だったのですが、久々に見たお庭は冬とはまるで異なる表情だったので驚きました。緑が豊かで若々しく、木々に包まれているような空間になっていました。

水やりを欠かさずしてくださっていると伺い、お客様がお庭を大切にしてくださっているということが大変嬉しく思います。お庭を造り終えた後もこうしてお客様と共にお庭を育てていくことはとても重要で、ずっと手をかけ続けることでお庭もそれに応えてくれることがわかれば、より一層緑と暮らすことの魅力が現れるのではないかと思います。

こちらは冬の写真。

自分たちの手がけたお庭が育ちゆくのを見ることが出来るというのは、なんとも贅沢なことです。これから先も自分が庭師として生きる間はこうしてご縁のあるお庭を見守っていけたら良いなあと思います。

現在工事中のお庭も、ずっと愛されるお庭になるよう頑張っていかなければなりませんね!