近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

自然の造形

作成者: 松本 友香里|2019年5月9日

こんにちは。

皆さまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?連休明けのお仕事は頭や体が付いて行かずに少し苦労しますよね。お庭づくりには危険が伴う作業もあるため、普段よりも気を引き締めて作業に取り組んでいる次第です。

上の写真は私が大学生の頃に買ったカメラで撮影してみたものです。植物の魅力を写真に収めるというのはとても難しいですね。最近、弊社では色んな試みをしており、ゴールデンウィークも明け本格的に動いていくかと思いますので、是非ご覧いただけたらと思います…!

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話が前後しますが、今回のブログもゴールデンウィーク中のお話をしようかと思います。

前回は曜変天目茶碗を観に行ったことについて書かせて頂きましたが、今回も出かけたことについて書かせて頂こうと思います。

こちらはどこかお分かりになりますか?和歌山県の白浜町の千畳敷です。

千畳敷というその名の通り岩の畳を千枚敷いたような大きな岩盤の名勝地です。太平洋に突き出した瀬戸崎の先端から、段々状の白い岩が続きます。これは第3紀層(2,303万年前から258万年前)の柔らかい砂岩が、打ち寄せる波に削られ、長い年月をかけて出来あがった自然の造形物です。

写真でこの雄大さをお伝えするのは本当に難しいのですが、気の遠くなるような長い年月をかけてつくられていくこの景色にはなんだかロマンを感じずにはいられませんよね。

この景色がつくられていくまでの自然の営みに思いを馳せると、壮大なストーリーがあり過ぎて自分のしていることがあまりに小さく感じられます(笑)そんな小さな私ですが、私も自然を相手に仕事をしている身。自然に対する敬意や畏怖の念を忘れてはいけないなと肝に命じました。

近江庭園が手がけたお庭が、この千畳敷の自然のようにこれから何百年も残っていき、今日まで残っている日本庭園のように受け継がれていたら凄いことだな、とまた途方も無いストーリーを思ってしまいます。

白浜の海は目の覚めるような透明さでした。

こんな自然をこれからも残していけるように、私たちも自分たちの仕事や生活から出来ることを探して行かなければなりませんね。

 

それでは、休暇気分も抜けきったところで、これからもお庭づくりに邁進していきたいと思います!