近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

花やぐ春のお庭へ

作成者: 松本 友香里|2020年3月26日

こんにちは。

先日仕入れたバラの蕾がほころび、とても可愛らしい表情を見せ始めました。

陽気が本当に心地よくなってきましたが、世間は全くそういうムードではないのが少し寂しく感じます。早くこの事態が収束に向かうよう自分も自衛しながら元気にお庭造りをしていこうと思います!

 

雰囲気が一段と変化する植栽

こちらの現場もいよいよ佳境の段階です。石張りや他の作業が並行して進められ、完成へ向け毎日ひた走っている状態です。

目隠しを兼ねた常緑樹は樹種を数種類使用しているので厚ぼったい感じがなく、目線をゆるく遮っています。生垣のような感じではなく、どこか自然さを残しているような仕上がりです。

そして、平木のブログでも登場していたこちらの水仙、実はこの現場で使用するためのものでした。

鮮やかな黄色が目を惹きますね。石積みと石張りの施されたお庭は石だらけでどこか硬い表情でしたが、植物が入ることによって雰囲気が大分柔らかくなりました。普段から近江庭園で使用している山野草類は今回ほとんど使用せず、バラやシャクヤクなどを植栽し豪華で華やかになるようにしています。

既に花が満開のこちらのハヤトミツバツツジ、背景の石積みととてもよく合っていますね。ツツジの中でもとりわけ開花が早いそうで、作業をしている私たちが一足先に美しい花を楽しんでいるところです。

今は冬枯ている木々たちも、お庭が完成し少し経った頃には芽が開いて美しい新緑の姿を見せてくれると思います。下草のボリュームも増し、お庭を彩ってくれるでしょう。

これからますます植物たちが華やかになっていく季節です。それを楽しみつつ、こちらのお庭の完成まで駆け抜けたいと思います!