近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

水面に揺れる光をみる

作成者: 松本 友香里|2020年2月9日

こんにちは。

既に立春を過ぎ、「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」という季節になりました。もうウグイスが囀る時期なのか、と季節の通り過ぎていく速さに置いていかれそうな毎日です。

ウグイスは別名「春告鳥」「報春鳥」とも呼ばれます。ウグイスの声を聴くと急に春になったような気がしますよね。

ですが今週は一変して雪の降った滋賀県、やっと冬本来の姿が訪れたような気がします。皆様も気温の変化で体調を崩さないようにしてくださいね。

 

水面が揺れる情景

ずっと施工を追いかけているこちらの工事ですが、先日とうとう水を入れ、実際の流れとして運用していくためのテストを始めました。水を張り、流れの状態を確認します。

やはり水を張ると、私たちが目指すべき完成の形がしっかり見えてくるので、急に現実感が出てきます。実際に水を流してみると水の勢いや堰から溢れる水の形など、様々なところが気になってくるものですね。

ですが、晴れた日には、水面が光に照らされ揺らめく姿がとても美しいのではないでしょうか。運用されていく日が待ち遠しくもありますね。

残りの工事では細かく水の流れや漏れの無いよう慎重に工事をしていく必要があります。

また流れの工事と並行して、続きの園路の施工もしました。流れを取り囲むように新しく園路ができたことによって、流れをゆっくりとご覧頂きながら歩くことができるほか、今まで使用していた園路よりも歩きやすくなっていますので、お客様にとってはより心地の良い空間になっているのではないでしょうか。

山間にある小川のような様相になってきました。水のせせらぎが絶えず聞こえる素敵な空間に仕上げていけたらと思います。

さて、工事の完了までは残り僅かです。植栽工事や照明などが残っておりますので、最後に向けて職人たちは兜の緒を締め直しております…!

最後まで気を引き締めて取り組んで行きましょう!