こんにちは。
既に立冬を迎えて季節は初冬に。ナンテンの実や葉は赤くなり、「雪蛍」という名で呼ばれる綿虫も飛んでいるのを見かけるようになりました。実はこの虫、アブラムシの仲間で果樹には良くない虫だったりします。この虫が飛び始めると、寒くなってきたなと実感するのですがどうやら植物にとっては厄介者だったようです。
近江庭園のお庭も徐々に秋の風景になってまいりました。常緑樹の中に、光が差したように輝く葉っぱがなんとも美しいです。
落ち葉の量が沢山落ちてくる時期ではありますが、落葉樹の落ち葉は軽くふわっとしているのでごみも色鮮やかで綺麗です。少し落ち葉掃除が大変ですが、この寒い季節には体の温まる良い運動ですね。近江庭園の会長もお庭の手入れをよくしています。夕日に照らされた葉はこの季節をよりノスタルジックに仕上げ、この季節にしか見られない燃えるような紅葉がさまざまな人の心を掴む理由がわかります。
幹を剥いたアカマツの質感も美しいですね。少し眩しいくらいにつやがあります。
冬は色彩が落ち着いてトーンが薄く暗い印象ですが、秋は冬の落ち着いてしまう前の最後の彩りという感じで色彩が豊かなので目が楽しい季節です。しかし秋は短いので、最後の植物の彩りをできるだけ楽しんでいこうと思います。
近江庭園の四季の移ろいをお届けすることで、皆様にも季節を感じてもらえたら嬉しいです。