近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

近江庭園の得意技

作成者: 松本 友香里|2019年3月24日

こんにちは。

会社のヒュウガミズキが満開を迎えています。苔生す緑の多い庭で可憐な黄色い小花が咲いています。

日向の国(宮崎県)の原産とされていましたが、どうやら近畿地方の原産の木であるらしく、名付けの由来が誤解なのではという話もあるそうです。ですが、日に向かう黄色の花、なんだか暖かくなる春にぴったりな良い名前だと思います。

 

話は変わりまして、先週から入らせて頂いている新しいお庭造りのお話です。

三和土や石の配置を変えた和のお庭は一旦ストップして、今度は表の主庭の方で作業していきます。

こちらはピンコロを据えるための下地の準備です。ピンコロは円形状に並べていき中心近くは人が座れるよう筒状にせり出し、真ん中には植栽スペースを儲ける予定となっています。

お施主様とご近所の方が季節のお花を楽しみながら憩う場になるイメージが膨らみます。

そして、こちらは近江庭園が得意としている石積みの施工です。こちらは駐車スペースの背景にあたります。私も石積みの真ん中部分を積ませていただきましたが、石積みの角の部分も積んでいる先輩二人の積み方は勉強になります。石のどんな面がかっこいいのか、どのように石の大小で面白みを出すか、安全な積み方とはどんなものか、etc... まだまだ私はそういったものを模索している最中ですので先輩の作業を見ながら作業ができるのはとても良いことだと思います。

この石積みは1メートル以上積むことになるので、一旦はここまで。

青味と茶味のバランスが良い感じの石積みになってきました。石積みをお庭の中に取り入れてうまく馴染ませることができるのは近江庭園の強みだと思っています。昔ながらの技術を現代のお庭にも受け継いでいく、そのことの意味を考えながらお庭づくりと向き合っていけたらと思います。

まだまだお庭造りは序盤ですが、これからどんどん出来上がっていきますので、その模様をぜひブログでご覧いただけたらと思います!よろしくお願いします😄