近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

開店まで待ち遠しい!

作成者: 松本 友香里|2018年12月20日

こんにちは。

毎日肩をすくめながら歩くような寒さで、外作業では身に堪える日が多いこの頃です。

さて、道路に面したこちらの建築。京都の七条大橋のほど近くに建つ古い建築を改修した造りになっています。平木のブログにも何度か登場していますが、来年1月オープンのお店です。

こちらのお店で近江庭園が手掛けているのは、奥庭と、前のアプローチ・テラス部分です。

 こちらが奥庭です。真ん中の下地部分は珪藻土のたたきになり、そこがちょっとしたイベントスペースになるそうです。

端の石積みは既存の大きな切石が出てきたため、土留め兼目隠しとして積んでいます。目隠しにも職人の技が光りますね。

 

たたきと石積みができたら、こんな感じの仕上がりに。

そしてこちらが前庭です。

写真は下地をしているところで、このあと石張りをしていきます。神戸の須磨離宮の改修工事の時に使用した石と同じ種類のもので、こちらも二色展開で張っていきますよ!

規則性がありつつもどこかトリッキーなデザインで、どんどん石が張られていきます…!

土だけしかなかった前庭部分の印象がガラッと変わっていきますね。

目地が入り、綺麗に拭き上げた状態がこちらです。石が二色展開なため平面的な石張りが少しだけ立体的に見えるような感じがします。自分たちで言うのは自画自賛ですが、凝ったアプローチだなあと思います。笑

私たちの年内の作業はこれで終わりになりますが、建築の方は年内もまだまだ進行中のようで、年明けのオープンに向けて突き進んでいるところです。

ちなみに私的な建築のポイントは内装に使用されているタイルの豊富さです。さまざまなデザインのタイルが店内の色んなところに使用されています。今写真に写っているのは三種類ですが、店内にはまだまだ沢山のタイルが使用されています。どれも凝ったデザインになっておりますので、もしご来店の機会がありましたら御覧になってみてください!

このように各所で造園工事も突き進んでおりますが、勿論個人様のお庭のお手入れにも奔走していますよ。

年末の忙しなさは毎年恒例のようですが、今年もラストスパートかけて頑張っていきたいと思います!