近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

雨に濡れながらも

作成者: 松本 友香里|2021年5月23日

こんにちは。

先週は天気が崩れた日が多く、職人たちは事務所にびしょ濡れの状態で入ってくることもしばしばでした。今の時期、カッパを着て作業をしているととても暑いので汗をかいてしまいそれもまた大変です。快適な作業のしやすい季節は本当に短い期間だけですので、体調管理に気を付けてお庭づくりに励んでいきたいと思います。

 

メインの小端積み完成

こちらの現場も少しずつ進んでおります。先日お庭のメイン部分になる小端積みが天端まで完成しました。

天端が揃うとやはりとても美しいですね。ぴかぴかの石ではなく、錆色と鉄色の混ざった滋味のある風合いです。積み方によっては和にも洋にもなる表情豊かな積み方です。建築との相性もよく一層重厚感が増したように思います。

緩やかな曲線で描かれた小端積みのラインが美しいですね。家の中へとゆっくりと続いていく綺麗な園路が見えてきました。早く植栽もしていきたいところですが、こちらの工事もまだ折り返し地点です。

何しろ広いお庭ですので、やらなければならない部分がまだ沢山あります。そのどれもが近江庭園の技術をたっぷりと注ぐことのできるボリュームですので、作業をしながら職人たちもやりがいを感じているのではないでしょうか。梅雨に入り天候が悪い中でも、テントをして雨に濡れながら無事に綺麗な石積みを完成することができました。

他の工種もそのように、天候に左右されず試行錯誤しながらクリアしていけたらと思います。

森のような木漏れ日の差し込むお庭になるよう、イメージを膨らませながら少しずつ作業をしていきましょう。