近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

香川まで出張

作成者: 松本 友香里|2021年10月10日

こんにちは。

秋の雨で空気が湿っていることを「秋湿り」と言います。梅雨の蒸し暑いじめじめした空気とは少し違い、秋の湿度は少しひんやりとした温度感です。季節が冬に移り変わり物悲しい雰囲気になっていきますが、その雰囲気が寒い時期の良さでもあったりしますよね。常に季節感を備えて生活していきたいものです。

 

露地の手入れ

昨年腰掛待合の改修工事をさせて頂いた香川県の露地のお手入れに来ました。こちらは毎年剪定に入らせて頂いており、筧の取り換えや苔の補修なども行っております。

今年も全体の樹木の剪定と筧の交換、下草の補植等を行いました。建物の僅かなスペースを利用した露地ですが、お茶室までの導線がきちんと綺麗に整えられ役割を果たす空間になってるのかが大切です。普段からお手入れはされているので、荒れ放題になっていることはありませんが、やはり少し手を入れるだけでもとても綺麗になりますね。

建物の中に立派なお茶室があり、お茶室に入るまでの景観が綺麗にまとまりました。やはり露地が整えられると自然と背筋が伸びるようです。

昨年改修した腰掛待合もとても綺麗ですね。早くコロナが収束してこちらの露地やお茶室がもっと沢山利用されていくと嬉しいですね。香川までは少し遠いですが、今年もこちらの露地が順調で安心しました。また気兼ねなくこちらにもお伺い出来る日が早く来るように、日々気を付けながら仕事をしていきましょう。