近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

こんにちは。

長い雨が続いた先週。草花たちにとってはクールダウンの週間でした。夏が影をひそめていく中で、今週はまた少し暑さが戻ってくるそうで。皆様、体調を崩されないようお過ごしください。

熱量を見習って

先日ロシアから帰国してきた選手も加わり、また近江庭園のお庭造りがパワーアップして始まります。

現地で応援に行っていた職人が「二人の良いものを作ろうとする姿勢が職人のあるべき姿だと思って、背筋が伸びる思いだった」と語っていました。私たちもそんな姿勢を改めて思い出し、これからもお庭造りに精を出して行きたいと思います。

この日は地盤造りをしていきました。不必要な土や石を取り除き、地盤の高さを揃えていきます。

こちらの作業を怠ると、お庭は良いものにはなりません。空間づくりにとって「高さ」というのは、遠近感や躍動感を演出するために重要な要素です。また、お庭と建築の高さをお施主様が暮らしやすいように設計することによって、よりお庭とお施主様の暮らしが早く馴染んでいきます。

地味ですがとても大切な作業です。

高さを整え、土を均した場所に、新たに石材を搬入していきます。雪見灯籠も仮置きされていましたが、今からどんな景色になっていくのか想像を掻き立てられますね。

今週からはどんどんお庭の中身の部分を施工していきます。国際大会で見せてくれたお庭造りにかける熱量を見習って、私たちもお庭造りに真摯に取り組んでいきたいと思います。「神は細部に宿る」と言いますし、とことんこだわってこそ職人の仕事だと思いますので、気を引き締めてお庭に向き合いましょう。

これからこちらのお庭がさらに進化していく過程をお伝えしていきますので、皆様どうぞお楽しみに！