近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

今日は庭全体に枯山水の池を作るために、余分な土を運びだします。

同じ土は土なのですが、関西と関東でまったく違う性質の土のため、
日頃土の扱いになれている我々でも一苦労です。

関東の土は、関東ロームの関係で、黒いんです。
しかしこの黒い土、樹木にとってはとてもいいんです。というのも、たくさん栄養を含んでいるからです。
そのまま畑にも使用されるぐらいなんです。

逆に関西の土は、黄色をしていて、栄養がまったくありません。なので、樹木を植える際、堆肥などを混ぜ込み、肥料土にする必要があります。

作業の工程上、少し時間ができたので、玄関前の松の手入れをしました。

この松の手入れの仕方も関東と関西（京都）でまったく違い、
我々の剪定の仕方は枝を見せるため、思い切って枝の数を少なくしていきます。この方が葉で密集しているよりも風通しがよくなるため、病害虫が発生しにくいのです。

いよいよ明日は大型クレーンで庭石、樹木を入れていきます。