こんにちは。
秋雨がずっと降っています。台風の影響もあり、天候が悪かったのでそれに伴って気温がぐんと下がり、一気に季節が変わってしまったような気がいたします。旧暦の9月9日は菊の節句です。重陽の節句(菊の節句)には、菊の花に真綿を被せ夜露を染み込ませ、その綿で体を拭ったそうです。これを「被綿(きせわた)」といい、若返ると言われていました。
近江庭園オンラインショップにもたくさんの菊がございますので是非御覧ください。
打ち合わせの中で感じること
森をつくるプロジェクトをする傍ら、私はさまざまなお客様とお庭のことをお話ししておりました。その時に感じていることを今回は書いていきたいと思います。
沢山のお客様とお会いする中で、お庭に対するご要望は人によって千差万別です。
ご自宅を新しく建てられ、子供のために遊べるお庭が欲しい。
隣家との目隠しのために塀を設えて欲しい。
賃貸住宅の植栽を四季を感じるものにしたい、など、さまざまなお客様とさまざまなご要望があり、人がお庭に求めるお庭の姿に際限が無いことが感じられました。中にはお庭を解体して違う土地にしてしまうというご依頼も。
そんなさまざまなご依頼を形にするために、私はもっといろいろな知識を蓄えなければならず、また時代や個人のニーズや流行などの流動的な知識にも敏感であるべきだと感じています。
現場に出ることは体に技術と知識を覚えこませるのに一番有効だと考えますが、お客様やお庭と向き合う時間というのも大切な学びが多いです。時にはすべてのご要望を叶えることはできないとお断りをしなければならないことなどもあり、自然のものを使用している限界や技術的に不可能なものの見極めなども考えなければなりません。
お庭づくりに正解はなく、お客様個人個人の中に喜んでいただけるポイントがあるので、私たちはそれを最大限実現できるように日々勉強しなくてはなりません。私たちは芸術家ではなく、あくまで庭師ということを忘れずに日々精進あるのみです。
そんなことを考えながら現場に出ていない日は仕事をしております。現在私がお打ち合わせさせて頂いているお客様にご満足頂けるよう、頑張っていきたいと思います。