2020/08/03

大きな松の重ねた年月

こんにちは。

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自宅のベランダで育てているミニバラ”グリーンアイス”が次々に咲いてきました。以前も一斉に満開になっていたのですが、再び可愛らしい花を見ることができて嬉しいです。影の関係で写真では伝わりませんが、グリーンアイスという名の通り花弁はうっすらと緑色です。

植物たちはこちらが手をかけた分だけそれに応えてくれます。お庭づくりも同じです。試行錯誤しながらこれからもお庭とも向き合っていきたいですね。

 

大きな松のあるお庭

こちらのお庭は毎年お手入れに入らせて頂いているお庭です。立派な美しい松がこのお庭のシンボルとなっています。

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奥の大きい松は家の屋根よりも高く、枝ぶりがとてもきれいな松です。毎年お手入れに来させて頂いてますが、見るたびに立派だなあと感心してしまいます。ハサミを入れていくだけでも大変な作業ですが、そのあと、ひと芽ずつ丁寧に葉むしりという作業をしていきます。

前年の古い松葉と多すぎる葉は毟って綺麗な葉になるように調整していくのです。それを一本の木全体に施していくのですから、とても根気のいる作業です。

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刈込やその他樹木の剪定を終わらせ、二日目から本格的に松に取り掛かります。こちらのお庭は数か所の敷地にわかれていて、剪定だけでもボリュームがあるのですが、なんといっても松が大変なのです。

そしてこの日は梅雨が明け久しぶりの快晴。お天気が良いのは気持ちが良いのですが、何より暑さが堪えます。

 

ですが、いざ松の上に登ってみると地面に立っている時とは全く違う風が吹いていて案外爽やかなのです。琵琶湖も見えますし、近くの田んぼの青々とした稲がなんとも良い景色で、とても清々しい気持ちで仕事をしていました。

松に登っていると、毎年剪定をしているので、今年の枝の割り方や芽の調子、そういったところが目に付くようになりました。まだまだな点も沢山ありますが、そういったところに注目できるようになってきたのは成長しているような気がします。

長い年月をかけてつくられてきた松の美しさや力強さ、枝ぶりの厳しい表情、それらは私たちの仕事が松に施してきた仕事の結晶です。これからもこの松がこの美しさを保っていけるように私たちは自分の腕を磨いていかなければなりません。重ねた年月を自分たちの代で終わらせたくないなと感じました。

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手入れをする前の写真と見比べると、全体がすっきりとして枝ぶりが現れ、美しくも凛々しい姿になったと思います。松の葉むしりは地道で時間のかかる作業ですが、やった分だけ松がどんどん綺麗になっていくのが見れるので作業が終わった後の達成感も一入です。

来年のこのお庭も、私たちの今年のお手入れがしっかりと実り、この先何年もの年月を重ねていけるよう見守っていきたいと思います。

投稿者: 松本 友香里

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