2020/01/17

少し先を想像して

こんにちは。

空

年が明けてから少し寒くなってきたような気がします。それでも例年よりは十分暖かいのですけれども。

やはり少ししんとした厳しい冬は恋しいような気がします。すっかり冬の様相なのですが、体感的には春の前の暖かさに感じます。

 

完成の景色を思い浮かべて

こちらは現在進めている工事の現場です。殆どの職人がこの現場の作業に携わっており、みるみるお庭の姿が変わっていくのを見ることができます。

景石

位置出し

マーカーで流れになる部分のアウトラインを出していき、解体した景石を今度は据え直していきます。

重機など入らない京都の昔からのお庭です。大きな石も全て手作業で動かして据えていきます。今は重機も発達していて人間の力では動かせないものも楽に動かせるようになりましたが、そんな機械が無かった時代に素晴らしいお庭を生み出していった先人たちはすごいの一言に尽きます。

景石 石張り

作業中でも細かい打ち合わせをし、次にする作業やこの場所がどんな景色になっていくのか考えながら作業をしていきます。先を想像するということがとても大切なのですね。

はじめにこのお庭を造った方は、今も自分の造ったお庭が訪れる人々を楽しませているとは知る由もないでしょう。ですが、このお庭を造った時にそうなってくれていたら良いな、と思っていたらとても素敵なことだと思いませんか?

私たちも、作業の先、施工の先、そして完成した先を考えながら、一つ一つの工事に取り組んでいけたら良いなと思います。

景石

中庭 岬灯篭

今造っているこのお庭も、近江庭園のお庭のように長年愛されていくお庭になってほしいなと思います。

どんな風になっていくのか、楽しみにしていてくださいませ。

投稿者: 松本 友香里

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