近江庭園のお庭トーク | お庭づくりに技術と情熱を込める庭職人のストーリー

秋の風物詩

作成者: 松本 友香里|2019年11月3日

こんにちは。

楽しそうな写真から本日は失礼いたします。こちらは弊社の懇親会の様子。みんな大盛りのごはん片手に満足げなこの表情です。食欲の秋とも言いますし、おなか一杯にして元気もりもりで仕事にも精が出ますね!

 

これからの季節に備えて

先週私は数年前に作庭に携わった香川県にある露地の手入れに入らせて頂きました。片道3時間強の長旅でしたが、普段の景色と異なる現場とあって、内心旅行のような気持ちで現場に向かいました。

11月に入ってからこちらのお茶室で炉開きをなさるということで、その前にひと夏ですっかり伸びた樹木の剪定を行いました。上へ上へと伸びていく姿も力強いと思いますが、こちらは露地ですのでもう少し落ち着きを持った感じとさらっとした流れるような空間を目指して、お施主様のご要望もありすっきりとさせて頂きました。小さくても丁寧に作られたこのお庭、今年も綺麗になって冬を迎えられそうです。

炉開きというと私のお稽古しているお茶室でもそろそろ炉の季節になってきますでしょうか。こうした変化によって季節が巡っていることを実感いたしますね。

打って変わって、またこちらは別のお手入れに入っている露地。青々とした苔はやはり美しいですね。

こちらでは毎年の秋の風物詩である柿取りをさせて頂きました。

今年は例年と違い柿の木の葉が全く落ちていませんでした。気候の変化に柿が順応しようとしているのでしょうか、今年は実の付き方も昨年に比べるといささか少ないように思います。

少ないといえど、段ボール箱にきちんと3箱沢山の実を収穫することができました。屋根の上から木に登り、私は網を構え落ちてくる柿をキャッチする係です。大変ですがあまり割れてしまったものがなかったのが幸いです。

おかげでお施主様方にも喜んでいただけてとても嬉しいです!

今年も干し柿づくりはされるのでしょうか?楽しみにしています。

 

こうして先週はたっぷりと季節を感じた1週間でした。植物や外の空気に直接触れることのできる庭師という仕事を通して季節と共に生き暮らすこの感覚を養い大切にしていきたいと強く思います。

皆様もこの秋を堪能してくださいね!