先日の記事で、森林浴による効果について少し触れましたが、樹木や植物は光をあびることで、光合成を行い、二酸化炭素と水から、酸素を作り出すため、観葉植物などを室内に置いておくだけで、新鮮な酸素で満たされた状態にしてくれます。学校で勉強され、覚えてらっしゃるかたも多いはず。。
また私たちの今の何気ない日々のくらしの中には、目に見えない汚れや、ホルムアルデヒドなどの化学的な物質が存在しますが、樹木や植物はこのような物質を吸収し、空気をきれいな状態にしてくれるという力があります。
このような自然の空気清浄機としての力は、NASAにも認められているとか・・・。
「フィトンチッド」
あまり馴染みのない単語ですが、樹木などが発散する揮発性の香りある物質のことです。
自然豊かな山道や、公園にいかれたときに香るなんとも言えない不思議な香りの正体です。
これは樹木が外敵を寄せ付けないため、また傷つけられたときに病気にならないように、自ら殺菌効果のある物質を発し、身を守るための能力があると、近年の研究で証明されています。
このフィトンチッド、人にとってよい影響を与えると言われています。
・精神を安定させる、リラクゼーション
・高血圧の抑制
・ストレス軽減
少し想像してみてください。
忙しい日々のことを忘れて、木々に囲まれた環境の中で、目を少し閉じる。
どのような音が聞えますか、どのような匂いがありますか、どのような風が吹いていますか。
想像するだけでも少しリラックスできますよね。不思議ですね笑。
このフィトンチッドは癌細胞を攻撃して排除する免疫細胞を活性化させる働きもあると言われています。
季節によりフィトンチッドの濃度は異なります。
これからの6月から8月にかけて、一年の中で最も多くなります。
コロナウィルスの関係で、積極的な外出をもう少し我慢する必要がありますが、機会があれば、休みを利用して、混雑をさけた、自然豊かな場所に足を運び、張り詰めた緊張を少しほぐす時間を持ってみるのもいいですね。