こんにちは。
立派な建築です。こちらは現在流れの工事をさせて頂いているお庭の中にある建築です。
私はこちらに管理に入っている際に季節ごとに全く同じ構図で写真を撮影しているのですが(個人的な趣味です)、同じ場所から撮影すると、より四季の移り変わりが感じられてそれぞれの表情の奥深さに感動します。
工事に入らせて頂いている間にも季節が刻一刻と変化して、四季を間近で感じられる仕事に就いていることを嬉しく思う日がよくあります。
森の中をせせらぎと共に歩く
そんな素敵な場所に位置するこちらの建築ですが、私たちがお庭の流れの施工をしていることによって、常に水の音が響いている空間になってきています。
池の周りに植栽をしています。竹や笹、灌木、地被…様々な植物を植えていきます。この場所に馴染むまでしっかり管理をしていかなければなりませんが、この場所にしっかりと根付いて風景の一部になってくれることを思いながら作業をしました。木々が入ったことによってより森らしさが出てきて、京都市内の喧騒が嘘のように自然な空間に仕上がってきています。
多様な植栽の中で、生き残るもの残らないものがあると思いますが、環境に適した姿になっていく過程で私たち職人が植物のサポートを一生懸命行っていくことが大切だと思います。
こちらのブログに動画が載せられないのが残念なのですが、試運転を行った際の水の音や流れの美しさをぜひ実際に見て頂きたいと思いました。
ブログで写真や文章を駆使し、お伝えしていてもやはり自分の目で見て感じて頂かないといけませんね。機会があればぜひお越しください。私のブログで少しでもお庭に興味を持っていただける方が増えていたらとても嬉しいことと思います。
今回の工事では職人たちも試行錯誤で苦労した点が多かったことと思います。何より、坂の中腹に位置しているためお庭自体の高低差がとても大きい。資材搬入だけでも一苦労の現場でした。
そんな中でも職人たちで知恵を絞りあい、進んで来れたことが次のお庭づくりに活かされていくと思います。
もう間もなく本運転となります。植栽や細部の収まりを詰め、最後まで真剣にお庭と向き合っていけたら良いですね。
