今年の紅葉はいかがでしたでしょうか。
今年は寒暖の差が激しかったこともあり、綺麗な秋の彩を楽しむことができた方も多いはず。
早いもので今年も後1ヶ月。12月に入ると、怒涛の年末です。
様々なお庭のお手入れをさせていただく中で、特別な冬支度をするお庭があります。
特にお茶の世界では、夏の間は風炉といって、畳の一部を切り欠き、畳より低い位置で炉を構える形式とは違い、畳の上に炉・釜などの一式を設置しています。それが気温が下がるに連れて、みなさんもご存知の「炉」に切り替わります。この瞬間のことを炉開きといって、この季節に花を咲かせることから、炉開きというツバキもあるぐらいです。
冬支度の主な目的としては、植物が冬の寒さ・下に負けないように養生と、そして春・夏・秋とは違い、
木々の旺盛さがない冬のりんとした静けさの中に少しだけ彩を持たせるためにしている行うものと、私なりに理解をしています。
いつも松本もお伝えしているこちらのお庭も、これから徐々に冬の支度を進めていきます。
秋から冬へ少しずつ移り変わるように、お庭の様子も少しずつ冬模様に変わり、そして、お正月を気持ちよく迎えるための準備をしていきます。
12月は何かと気ぜわしい日々が続きますが、急ぎすぎて事故・怪我などに注意せねばなりません。