2019/06/19

外部空間としてのお庭の役割。

梅子黄(うめのみきばむ)。

今年は雨が少ない「からつゆ」なのでしょうか。今だ近畿地方は梅雨入りをしていない様子です。

https://tenki.jp/rainy-season/

梅雨という言葉には、様々な話がありますが、つゆ、ばいうと読み、梅の実が熟す時期という意味があります。この言葉通り青い梅の実が梅雨と共に黄色く色づき始めます。

雨は植物、樹木にとっては恵の雨ということを先日も書きましたが、私たちのような外仕事をしている者にとっては、この時期、雨が多いと仕事がなかなか進まず、苦労することが多いです。

今年はまだ雨が少なく、今複数の工事を進めていますが、特に雨が降ると工程の見直しをしないといけないのが、このコンクリートの打設作業です。特にこの写真のように通常のコンクリートに色をつける作業は少しでも雨が降ると色が浮いて流れてしまうので、作業ができません。。

こちらの駐車場は店舗の前に位置するのですが、建物との繋がりをつくるために、色を入れました。まだ完全に固まっていないので、色が落ち着いていないですが、お客様とサンプルを持って打ち合わせを行い、色を決めましたので、いい具合に仕上がってくれるといいなと思います。

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私たちは、簡単に言ってしまえば、建物以外のことはなんでもします。

様々な様式の塀、竹垣、犬走り、石積み、石貼り、自然石の据付、植栽、木材加工、ブロック積み、コンクリートの左官、擁壁仕事などなど、様々な工種があります。

それらの様々な仕事の中から、建物との繋がりをうむ外部空間として作り上げるために様々な形で設計・デザインをします。答えは一つではありません。ただ私たちがよいと思うモノを一方的に押し付けるのではなく、計画段階からお客様と一緒に空間作りを行うことで、お客様自身も飽きずに長い時間愛着を持っていただく、そしてお店、旅館、ホテルなどを利用されるお客様にも愛してもらい、何度も足を運んでいただくような空間作りをしていくことが大切と考えています。

こちらのお店はこれから植栽作業に入りますが、お庭づくりのメイン要素である草花、樹木の緑が入ると豊かな外部空間に仕上がります。

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投稿者: 寺下 真司

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